望と某と紡と世界と

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GIGAスクールって何ですか

GIGAとは

『ギガgiga, 記号:G)は国際単位系 (SI) における接頭辞の1つで、基礎となる単位の109(=十億)倍の量であることを示す。』(Wikipedia)・・・ではありません。

 

Global and Innovation Gateway for Allです!

と言われても「それは何ね」ですね。

 

学校において、1人に一台のタブレット端末を配置し、学習ソフトを活用することで

・例えば九九が苦手な小学3年生が、小学2年生の復習ができる

タブレットでの学習履歴から、苦手分野、得意分野をソフトが分析し、自分用の学習教材ができる

・教科書のQRコードを読み込むと、視覚的にも理解しやすい環境ができる

・書くことが苦手な子が、文字入力をキーボード、表現にプレゼンテーションソフトを使い授業参加できるようになった(実例)

 (議会答弁より)

 

また、グループ学習やクラス全体で意見を出し合うような時には、端末を通して自分の意見を発する、他者の意見を知ることができるなども、答弁で説明されました。

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文部科学省の資料から

 クラス全員、そこにいてチャットしてる・・・ところを想像してしまいました(;^ω^)

Global and Innovation Gateway for Allと、大層なことを言っているのではないかと、少し皮肉めいてしまうのがなぜかといいますと

 

紙の教材ってかさばりますし、学校によって採用されている教材が違うなど、兄妹が多いご家庭・転勤が多いご家庭は負担ですよね。子ども達も重い教材を全て持って帰るより、紙ベースの教材は学校備え付けで、タブレットをうまく活用してはどうかと思いますが、なぜかそこは進まないのでしょう。

行政が「ペーパーレス」と言いながら、データと共に従来どおりの紙を用意するのと似ています。

 

タブレットに対して、子ども達の適応は速いでしょう。

問題は、先生方の多忙です。英語が入ってきて、そのための研修。タブレットが入ってきて、そのための研修。従来の業務が目立って減ることもなく、子どもの数が減る以上に、先生の数が減り、また、授業コマ数は増えている、社会では共働きが増え家庭が学校に求めることが増えている、、、国としての抜本的な解決策が必要な件ですが、市にも「引き算の労働環境づくり」をお願いしました。

この国の体質ですが、休むことは悪・苦しみや苦労は美徳。特給法が「学校の先生は、好きで残業している」という立場を保持していることを改めるべきでは。「for All」に先生も入れてください。「既存の在り方や仕組みを一変させる」というinnovationの本意を、国も実践してください。という思いです。

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文科省資料から

 

今回、GIGAスクール構想を推進するための人材が全51校に対し、8名分の予算が提案されました。求人にどれだけの応募があるかは分かりませんが、予算いっぱい分の8名が採用されると、現在のICT支援員4名とあわせて12名になります。足りませんね。他の自治体の議員さんも、学校の体制・先生の支援について心配されています。国が配慮しない地方の現状です。「配慮が足らない政権」というのは自由民主党のことですが、自由民主党の地方議員さんが、地方行政に対してサポート体制の拡充を求められるのを聞いていると、党の方針としてどうなっているのだろうと素朴に疑問が浮かびます。

 

日本では、不登校児童生徒が増加傾向にあり、2018年度 文科省調べでは約16万人が学校に行っていないそうです。タブレットを使った学習ソフトの共有により、フリースクールや自宅学習でも「卒業」が認定され、「不登校」という言葉がなくなればいいと思います。

子ども達には、他者と関わり、多様性を知り、自らを発見する経験が必要ではありますが、それは「学校」でなくとも可能です。しかし、一定程度の学力は身につけておくに越したことはありませんので、そこでタブレットが活躍するなら「GIGAスクール構想」やるじゃないかと思います。

 

維持費について、導入時には国が財源支援するけれどランニングコスト自治体負担」となっています。答弁時の概算では、1億5371万7000円と示されました。時価で変わるでしょうが、多額の維持費が必要なことは確かです。

全国的な流れから「導入しない」という選択肢はほとんどない中で、タブレットの活用と、学校の働き方改革をどう進めていくかが重要になるでしょう。

なかなか進まなかった少人数学級への流れも、感染症を機にというのは複雑ですが、国レベルで進んでいくことが期待されます。

質疑においては「いかにタブレットが優秀でも、人を育てるのは人である」ということは念押ししました。