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安定ヨウ素剤「事前配布受けたい」81%

連休も最終日となりました。

校区によっては、運動会の代休で子ども達は水曜日まで休日のようです。

例え、そうであっても「子ども時代に戻りたい」とは思いませんが、、、明日は、令和元年度決算書の配布予定です。

 

9月議会の一般質問は

低炭素社会に向けての取組みについて

naomif.hatenablog.com

原子力災害への備えについて

でした。

 

安定ヨウ素剤を知っていますか

長崎大学原爆後(こう)障害医療研究所が、原子力発電所の半径30キロ内の住民を対象に、「安定ヨウ素剤に関するアンケート」や「原子力防災に関する意識調査」などを行われています。これは玄海原子力発電所周辺だけではなく、川内原発(鹿児島県)周辺でも行われており、今年は唐津市玄海町伊万里市の合計2059家庭の協力を得られたようです。

幼稚園・保育園等に子を通わせる保護者を対象としており、PAZ(原発から半径5キロ以内)では、「この調査を行う以前に、安定ヨウ素剤を知っていましたか」74%ですが、UPZ(原発から5~30キロ以内)では、唐津市伊万里市ともに半数ほどが「知らなかった」ようです。

※ 安定ヨウ素剤

放射能汚染された空気・水・食べ物などを体内に入れるより前に服用することで甲状腺を安全なヨウ素で満たし、放射性ヨウ素の吸収を回避することで甲状腺がん等のリスクを下げるもの。

www.genken.nagasaki-u.ac.jp

 

国の方針により、PAZ(原発から5キロ以内)は事前配布が原則とされましたが、UPZ(5~30キロ圏)は「緊急時に速やかに受け取れない人」「40歳未満の人」という条件がついています。しかし希望すれば受け取れます。

2020年9月1日時点での、事前配布状況は

PAZ 人口4,043人 中 配布数 2,031人(50.2%)

    うち 40歳未満人口 1,263人 中 配布数 544人(43.0%)

UPZ 人口 116,036人 中 配布数 811人(0.7%)

    うち 40歳未満人口 42,660人 中 配布数 493人(1.2%)

兵庫県丹波篠山市が、原発群から50キロ圏にあるとして独自で安定ヨウ素剤を配布したことがニュースになったのは、この取組みが珍しかったからです。全国の他の自治体でも住民や議員から同様の取組みの要請が挙がりましたが旧態依然、国の方針に従う状態が続いています。

風に乗れば30キロ、50キロという距離など、すぐに放射能をのせた風が届きますので、本来なら国がもっと事前配布を行うべきです。同時に、こんなに大規模な「備え」を必要とする電源は早期に終息すべきです。

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兵庫県丹波篠山市原発

www.bing.com

 

現在、唐津市安定ヨウ素剤事前配布は、少し前進というところです。

Question 小さな子がいる家庭には、特に、安定ヨウ素剤について知ってもらうこと、事前配布を進めることが重要だが、取組みは

長崎大学原爆後障害医療研究所のアンケート結果は、安定ヨウ素剤を知らない」40.6%「子どもを対象とした事前配布があれば受けたい」81%

⇒ 1歳6か月健診と同日開催する、保育園・幼稚園を通じて配布説明会のお知らせを行うなどしたことで、平成29年からの3年間で33人だったUPZ圏3歳未満児への配布実績が、今年度のみ現時点で67人に増えた。PAZ圏も、乳幼児の定期健診と同日開催を予定。

 

是非、保護者の方も、同時に受取りをされてください。

 

意識調査の内容に、「原子力防災訓練に参加したいか」という項目もあり、半数以上が「参加したい」「どちらかというと参加したい」という回答でした。

備えを考える際に、必要な服装や行動の留意事項、暑さ・寒さなど、実際により近い状態を知っておくことは大切です。万一のとき、不安や慣れない対応の中で、子どもに「なぜ、今、こうしなければいけないか」というようなことを、一から説明するのは親にとっても子にとっても、大変な負担になるでしょう。説明しないで、とにかく安全のための行動をとらせるというのも、子どもの心に傷をつけます。

年に一度、国・県・市町が連絡体制などを確認することを主な目的としているような、大規模な訓練を行っていますが、子どもと親が参加し、備えを考えるのに相応しい訓練だとは思えません。

むしろ、親子が参加しやすく、ためになり、市が備えを考える参考にもなるような小規模な訓練を独自企画した方がよいのではないでしょうか。

Question 子どもと一緒に参加しやすい模擬訓練を実施できないのか

⇒ 本格的に実施すると拘束時間が長くなる可能性があり、あまり参加してもらえない可能性があるので、放射能被ばくの健康影響被害についての説明会を、まずは検討したい。

 

安定ヨウ素剤の事前配布は保健福祉部、訓練については総務部の「タテ割り」となっており、総務部としても何かしないといけないとの意識はあるようですが、説明会をするなら「唐津市原子力防災訓練 親子版」を独自に開催する中に説明の時間も設けてもらうよう、つまり、説明会の検討ではなく原子力防災訓練をどう実施するかを検討されるように発言して質問を終えました。

総務部は、アンケート結果を知ってから一般質問を受けるまでに、内部できちんと話し合う時間がありませんでした。そのことを考慮して、「総務部は訓練の実施を」と言うに留めたことをご理解ください。

この独自出前訓練が実現し、小学生・中学生・高校生と速やかに進展していくことを後押ししていきたいです。