望と某と紡と世界と

好きなものは SEKAI NO OWARI、Radwimps、宇宙兄弟、ちはやふる、深夜のダメ恋図鑑、BASARA、宮崎駿作品など

一歩ずつたゆみなく歩むこと

表題は2019年12月・・・27日だったでしょうか。唐津神社でひいたおみくじの最初の一文です。

 

当選してからの約2年10カ月間、欠かさず月末のお参りにいきました。

一カ月間、唐津が大きな災害に遭うことなく無事だったことへのお礼参りです。

昨年の12月のお参りに臨んだとき「本当に節目のときに来ればいい」と言われた気がしました。あの日のおみくじを、いつも持ち歩いてきました。

 

2018年の11月24日午前5時ごろ 一緒に暮らしていた犬を老衰にて看取りました。議会に入る前に、、、とでも言うように、議案書配布の直前に旅立っていきました。

それからの1年間、体調は人生史上 最悪だったといえます。

看取った日は文字が書けなくなり、年末年始を乗り切った2月3日には意識をなくして倒れ、3月議会の頃は突然 襲ってくる吐き気のための薬をお守りに持ち歩き、気温が上がってくると動悸がするようになり、夏にはなぜか自転車で転倒し脳震盪を感じながら会議へ行き、周りから「頼むから病院へ行って」と言われ、健診でも、脳神経外科循環器科で検査を受けるも目立った異常はみつからず、いつからか分からないほど便はいつも泥・くず状。寝つきは徐々に悪くなり、朝方4時くらいまで寝付けないことも。目覚めた瞬間から、体が泥のように重く、食べたいものも思いつかないまま「食べなければ」という義務感で食べる量は減っていく、、、、。

 

「もっと頑張らなければ」という焦りが増していきました。

 

その末に起きたのが、つり銭の取違いです。今も思いますが、普通だったら気付けます。

迷惑をかけてしまったのが申し訳なくて、今も予防策は続けています。

 

 

おみくじには、こう続きます。

「一歩ずつたゆみなく歩むこと

長い道のりに思えても それは夢を実現するための一番の近道となる

人生に真剣に向き合ってみよ

深き闇を知り 本物の輝きを手に入れるでしょう」

 

人生に 真剣に 向き合う

私がこの世界に入ったきっかけは何だったか。「志位さん、かっこいい」でした。

野党が共闘しなければという時に、自分の党の候補者を取り下げる決断をした党がありました。当時、たいして政治に詳しくない私でしたがとても驚きました。

 

その党が共闘に取り組む限り、その党を守ることは、日本の未来を守ることに繋がると思いました。

 

議会も入ってみると、誰にでもいい所を見つけられるものです。残念なのは、市井では良くない一面を取り上げて話されることが多いことでした。それは正論ですが、人間はその一面だけでできているのではありませんから、尊敬できる所もあると思いつつ その意見は相手が望むものではないことも察してしまいます。

 

加えて、肩書きが教えてくれたのは、私がとても人に恵まれて生きてきたことです。

肩書きと多様なハラスメントがセットでついてきました。社会はハラスメントで溢れています。それは、どんな職にあっても変えていきたい事柄です。

 

2か月後の選挙について、考え至った結論をお知らせします。

任期満了にて、議員職を終えます。

最悪の想定をしなければいけません。日本共産党議席を減らすだけでなく、共倒れになることです。

物事を決めるには、大きく二通りあるかと思います。

1つ、自分のシナリオ通りにいくよう外堀りを埋め、出来うる限りの力を行使すること。これは、権力がある場合に選べるものです。

1つ、変化する状況に応じて、最善と思われる選択を続けること。過信しないこと。

 

思いもよらない出来事はありましたが、私をちゃんと見てくれていた人はメディアに振り回されることはありませんでした。それだけが、頑張って良かったと思えることだったし、私を支えたことです。

 

4年間だけでしたが、唐津市としてヒバクシャ国際署名への参加を遂げました。学校での男女共通名簿は進んでいるし、人権講話の講師選定は改善されてきています。役所のエントリーシートの性別欄には、男・女に加えて第三の選択肢が追加されました。DV防止・相談窓口案内カードのトイレへの設置も少しずつ取り組まれていますし、安定ヨウ素剤の子ども・若者への配布方法は工夫され配布数がぐっと上がりました。原発事故を想定した対策では県内市町の他の議員さん達とできてきた連携は、これからも続くはずです。指定管理者の選定では、直近では半数が外部委員になりました。天徳の湯の突然の休館は、指定管理期間までは継続されることになりました。自衛隊への若者の個人情報提供は、漏洩防止・管理徹底が強化されました。本当はやめて欲しいのは今も変わりませんが、何も強化されないよりはいいはずです。その他、街灯・漏水・道路・ガードレールなど日常的な管理・補修なども繋いでこれました。

残された課題もありますが、市民の方や、時に他の議員さんとも一緒に考え、職員さんとの対話を続けてこられたのではないかと思います。

 

LGBTなどの人の人権については、来年、パートナーシップ制度など、より具体的な話を聞ける機会をつくります。

任期満了後も、市民の立場から社会に感謝を返していきたいと思っています。

 

4年間、関わってくださった皆さん、選挙の手伝いを申し出てくださった皆さん、本当にありがとうございます。2021年2月以降も、学ばせていただいたことを活かせるよう、自分なりに考えながら、一歩ずつたゆみなく歩んでいきます。

 

最後に。

健康に変えられるものはありません。去年の私のような症状が出るようなことがあれば、迷わず休養してください。一歩間違えば、命をおとします。説明の仕様がありませんが、経験して分かりました。この頃は、行政相談というより人生相談を承っていますが、吐き出すことで生きていける明日もあります。気持ちの整理と眠る・食べるがちゃんと出来れば、何とかなることはあるし、それが出来ない状態で頑張るべきではありません。

「少し止まること」も、「歩むこと」です。

不甲斐ない私でしたが、胸が痛むことがたくさんある4年間でした。それだけ、たくさんの人に関わらせていただいたことを大切にします。あなたが健やかでありますように。(願)