望と某と紡と世界と

好きなものは SEKAI NO OWARI、Radwimps、宇宙兄弟、ちはやふる、深夜のダメ恋図鑑、BASARA、宮崎駿作品など

4年間 ありがとうございました

2021年2月5日、昨日をもって任期を満了しました。

市民の皆さんをはじめ、たくさんの方にお世話になりました。

本当にありがとうございました。

4年間、2回を除き一般質問に立たせていただきました。画像は、入稿するデータから取ったため、水色のガイドラインが入っています。

f:id:NAOMIf:20210206185512p:plain

唐津市議会 福島尚美 一般質問

 

LGBTQの方たちの人権については、特別扱いではなく シスジェンダーヘテロセクシャルの方たちと公平な制度設計を必要としているだけである点、全体として「男らしさ」「女らしさ」という枠組みにより 生きづらさを生じる状態を改善し、男女共同参画の推進や「生きる力」を支えることにも繋がるであろう点も紹介しました。

 

ゴミに関することでは、実際に段ボールコンポストを1年 使ってみて、生ゴミがなくなり 夏場であっても臭いが出ず、日々の手間もあまりかからなかった経験をもって、もっと推進してはどうか、推進することで どんな効果があるかなど確認・提案しました。

生ゴミを各家庭で処理すると、ゴミの量が減るだけでなく水分を含むゴミが減ることで焼却炉の燃焼効率の向上が期待されます。

また、ゴミ袋は有料で購入しますが、ゴミ袋の製造等には別途の契約が行われ税金も使われています。

 【令和2年3月30日入札】唐津市指定ごみ袋製造等業務(生活環境対策課)落札業者明和セロファン(株)¥51,845,134/唐津市 (karatsu.lg.jp)

 

学校給食では、子育てにかかる教育費負担が先進国でも高い水準を走っている日本ですが、自治体として給食費を無償まで目指すべきではないか、そのことで子育て世代への移住先としてのアピールや学校現場・保護者の精神的・時間的負担を軽減もできるではないかということを訴えてきました。

移住にテーマを絞った雑誌では、子育て施策は必ず掲載される項目となっています。

市長としては、無償化を否定はしないものの、第一中学校と第五中学校に給食がない状態の解消を優先するという考えが一貫しており、令和3年度の小学3年生が中学に進む年には、西部給食センターが稼働し、市内の全ての児童に給食を提供できるようになる見込みが示されました。

同時に、「地産地消の維持」「食の安全」「食育」などの面から、自校式給食(校舎内に給食室があること)を望む方もあり、センター式から自校式に移行している自治体もあることから、給食の在り方についてアンテナを張り、他自治体の市民団体の方などと自校式給食校を訪れるなども行ってきました。

 

高齢者の移動手段については、事故防止の観点では「免許証返納者に、申請から3年間のタクシー料金割引券」が発行されるようになりましたが、元々 免許証を持たなかった人は対象にならず(例 おじいちゃんだけが免許を持っていて、農作業や買い物はいつも一緒に移動していたが、おじいちゃんが先立ってしまわれた後、おばあちゃんは支援対象にならない 等)という点について、支援の間口を広げることを求めてきました。

また、厳木など旧郡部においては、地域にタクシーの事業所がなくなっているため、呼んでから到着まで時間がかかり、片道料金も高くなりがちで利用が進まないことが実績から見えてきており、低額で運行できる乗合タクシーのような仕組みづくりを呼びかけてきました。

現在、デマンドタクシーの試みも始まっており、次の予算や決算のときには その成果や課題が問われるだろうと思っています。

 

新エネルギーにおいては、専門の課を設け 推進にあたってもらうことを訴えてきました。新エネルギーと一言で言いますが、太陽光、風力、水力、バイオマスなど発電方法も、その設置方法や規模も多岐に渡ります。

他の自治体では市民レベルの再生可能エネルギー導入や省エネに補助金を作ることで、省エネ・再エネを全市的に進めようとする動きもあり、そうした情報・知識、事業提案・推進をするには現在の組織では荷が重いということです。

洋上風力では長崎県側では複数個所の縦覧場所があったのに、唐津市では1か所しかなかったり、七山に大型風力発電開発の計画があるのに福岡県側の説明会の方が多かったり、行政が開発行為にかかる懸案事項をいち早く気付き、縦覧箇所や意見提出方法の選択肢を広げる、住民説明会を充実させるなどの役割を果たしてもいいのではないでしょうか。

今は、住民の側が危機感からそれらの提案をしていますが、膨大な情報を有する行政だからこそポイントを押さえて出来ることがあるはずです。

 

平和行政のことでは、国際ヒバクシャ署名への参加を呼びかけました。

国際ヒバクシャ署名には、長崎県はもちろんのこと、九州の他の県では多くの市町村が参加しているのに、佐賀県では片手で足りるくらいの参加しかありませんでした。(2017年当時)

賛同団体には、創価学会平和委員会も連絡会に参加されており、核という非人道的な存在をなくそうという世界中からの意思表示を見える化し、その実現に向かうもので、政党や意見の違いはあっても誰もが推進すべきものと考えています。

首長からの署名 – ヒバクシャ国際署名 (hibakusha-appeal.net)

 

自衛隊への個人情報の提供については、18歳、22歳になる方の氏名・年齢・生年月日・住所が抽出 印字されて、自衛隊に提供されているのですが、承認を得た方の個人情報だけ、または提供の拒否ができるようにという提案をしましたら、何としても受け入れてもらえず、では いつから、どういった経緯で印字提供になったのか(法的根拠が曖昧で、防衛大臣は強制ではないと言われており、何かあった際の責任の所在も曖昧になっている)を質していったら「記録にない」とのことでした。

しつこく聞いたからか、情報保護対策は強化(文言化?)されたようですが、進路を決めている人には全く不要の情報提供です。今でも やめていただきたいと思っています。

 

その他のこと

成人式

 自分の成人式はバイト先にいたため、初めて成人式に出ました。成人された方へのお祝いの気持ちはもちろんですが、ご家族に「子育て お疲れ様でした!」という気持ちの方が大きいように感じたのは、年のせいかもしれませんね。

成人式に出席された方たちには、そこにいない人のこと、その社会背景を考えられる人であって欲しい気持ちもあります。

 

戦没者慰霊式典

 私が議員になった過程において重要な事項は、2015年の安保法制でした。自衛隊の派遣について、総理大臣が「後方支援だから危険ではない」と発言したのです。私が経験した部隊は通信部隊で、戦闘部隊ではありません。軍事の世界に「後方」などなく、後方支援とよばれたことは「兵站支援」のことでしょう。

通信は、作戦に必須であり、通信を制する者は作戦を制するのです。

戦闘部隊より早く現地に入り、通信を確保し、最後は撤収を行う部隊では、多くの戦死者が出たそうです。戦闘部隊でないため強力な武器もなく、その危険はいかほどだったかと思います。

慰霊式典では、眠る御霊は政治の過ちによって、自国によって奪われた命であることに頭を下げてきました。成人式と違い、全ての地区が日程をずらしており、1週間少しの間、毎日 頭を下げて「国を守るという名目で、国民の命を奪った政治がある」と確認し、いま、自分がそこに携わっていると再認識する機会として位置付けてきました。

原爆投下の日に鳴らされているサイレンは、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の方にとって痛みを伴うくらいのことなのでやめて欲しいとの意見も役所には届いているようです。市内全域で全く鳴らさないか、現状維持のall or nothingではなく、音量、放送箇所など工夫をしていくことも検討されてはどうかと思います。

最近よく耳にするHSPって何?〜HSPのトリセツ〜|キクエスト - 知らない世界を知るメディア (paralymart.or.jp)

 

市内全域

 中学を卒業して、福岡の高校・専門学校に進み、鹿児島、福岡、東京、日本縦断、沖縄、、、と10代後半から20代のほとんどを唐津以外で過ごしてきました。そのエネルギーを全て唐津市内に注いだ4年間でした。こんなに市内を走り回ったことはなかったし、コロナ禍になる前は、週末ごとに見て回れないほど 各地で色々な取組みがありました。

 

最後に、「唐津を守らなければ」と思った要因の一つに、南海トラフ地震の被害予測があります。

気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震発生で想定される震度や津波の高さ (jma.go.jp)

震度が少ないであろう地域でも、津波の心配や、北方は冬であれば雪の影響で全国を支援する拠点には向かない可能性があります。

唐津であれば、、、万一の自然災害のとき、日本にとって重要な役目を担う地域になるのではないか。唐津を守ることが、国を守ることに繋がるのではないか。

国を守るとは、地方を守ると言い換えてもいいくらいだと思います。

 

公約の点から

 4年前、市内のお宅に届けた印刷物には

 ・政治倫理審査制度の厳格な運営

・政務活動費をインターネットで公開

・安心して医療・介護を受けられる制度に

・「買い物難民」対策に取り組みます

・公共施設に洋式トイレを

原発に頼らない自然エネルギーへの転換で雇用も拡大

自然エネルギーをはじめる人へ支援

・若者に家賃補助制度の創設

地場産業の助成制度

・TPPに反対し、唐津農業を守る

・高齢者農家への農作業支援

・イノシシ、サル対策の強化

・学校給食無償化を小学6年生まで

・3月に就学援助が受けられる制度に

・少人数学級の推進でゆとりある教育を

 

と、たくさんのことを掲げました。

これまで事後給付だった就学援助は、急げば入学式に間に合うかどうかくらいには前倒しが実現しています。項目には、継続して意識を持ち続けることで万一の時に実現するものもあり、議員さん方が全体として課題と認識されている事も多くあります。

今後、議員さん方が 個々に切磋琢磨し、議会が一丸となって市政への指摘・提案をしていくことを願います。

 

思い返せば、書ききれないくらい、様々なやりとりを市民・職員のみなさんとさせていただきました。お世話になった方、支えてくださった皆様に 感謝を申し上げます。