ネット、スマホのリスクから子どもを守ろう
伊万里市教育委員会・伊万里市小中学校連合PTA委嘱事業の現地研究発表会を聞きに行きました。
唐津市でも、学校の保護者さんを対象に子どもにインターネットやスマートフォンを使わせる時や写真を投稿するときの注意点などを、外部講師がお話することがあったかと思います。チャンネル唐津で放映されていましたので、それは見ましたが、ネット、スマホのリスクは地域を超えて共通すると思い、伊万里市まで聞きに行ってみました。
研究発表では、小学校・中学校区の取組として、アンケート調査の結果と、しゃべり場・標語募集・ノーテレビ ノーゲームデー・スマホ教室などの取組が発表されました。
その後のパネルディスカッションで出されたことについて、まとめます。
パネリストは30~50代ほどの保護者と教育委員さん、6名でした。
スマホやアプリの知識や活用にはバラつきがあるものの、ネットやスマホによるトラブルから子どもを守るためには、「家庭が大事」というところは一致します。行政や学校が規制するのは難しく、是非、保護者さんに知らせておきたいと思います。
Q、子どもにスマホを持たせていますか。
高校まで持たせなかった、小学生の頃から持たせている など、様々です。
持たせている理由としては、夕方以降の習い事があるため連絡手段として。iPhoneを持たせているが、理由はフィルタリングがかけやすいから。TikTok(ティックトック)を入れたい、など子どもから要求があるときは、そのアプリがどういうものか調べてから決める。TikTokはコメント欄がひどいので、正直、子どもに見せたくない。などの意見がありました。
Q、スマホの影響について
LINEで、既読にならないことや、すぐに返信がこないなどが、いじめなど人間関係のトラブルに繋がることがある。スマホを持ったことで学力が低下した生徒がいる。(その後、家で話し合って「親に預ける」というルールに、親子で取組み、成績は戻ったそうです。)一方で、スマホの所持率と学力は必ずしも繋がってない、という話もありました。
前半で発表されたアンケート調査では、1度始めると他のことが手につかなくなる、姿勢が悪い、などがありました。
対策としては、ネットやスマホを利用する際のルールを親子で作っておくことですが、「タイムラプス(通常の動画をギュッと凝縮して倍速再生する機能)で勉強している自分を撮る」「スマホを触ってない時間によって生き物が育つアプリなどの活用」という、禁止とは逆の、上手く使う視点での意見もありました。
最後に
・使わなくなったスマホを、遊び道具として子どもに与えるときは初期化してから
・YouTubeしか見てないからと油断は禁物。閲覧履歴は確認を
・スマホやネットの使用は「共育」で、親子で学ぼう
・使い方を間違わなければ、画期的で便利な道具。うまく使おう
など、道具の発達に、人間がどうついていくか、、、ということを考えさせられます。
唐津市の相談窓口はこちらです。
佐賀県の相談窓口はこちらです。
香川県では、2月6日まで、「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)素案についてパブリック・コメント(意見公募)」を行っていました。内容として、ネットゲームの時間に制限を設けてあるものの、ゲーム以外は対象外のようです。調査や依存対策の相談・支援体制を整えることには納得しますが、制限については、実効性やいかに。です。
ともあれ、健やかであれ。道具とは、上手く付き合いましょう。