新型コロナウイルス対策は「災害時対応」に準ずる
議案について議場での質疑は行わないこととしました。
理由として、緊急事態における議案であり、複数の議員が同じようなことを質疑するために職員の時間を搾取すべきではないこと。不急の事業の手を割いても、コロナ対策という「非常事態の態勢」を作るべきであり、それは議案質疑で取り上げられるものではないため別途 求めていること。です。
この緊急時に、３月の定例会では一般質問をなくした議会もあれば、一般質問を１日にした議会もありました。
今回の唐津市議会 臨時議会では、議場での議案質疑だけでなく委員会審議が予定されています。様々なことを総合的に考えた結果としての選択です。
唐津市議会では、早い段階で「災害時対応に準ずる」とされており、４月１９日付で議長に以下の項目を伝達しました。ブログ掲載にあたり一部、加筆修正しました。
こんな時だからこそ、議会としてまとまりのある対応が必要と考えています。
臨時議会は予算審議ですが、現状の確認のために今まで全員協議会が開かれていないことが不思議です。
● 令和２年度の「ふるさと寄附金」寄附見込み額を３０億円としていたが、現時点での感染症の影響はどうなっているか。
減額するのではないか。予算を可決するにあたり議会は知っておく必要があるのではないか。
● 生活困窮者自立支援事業の３事業中「住宅確保給付金事業」に充てられた予算は当初２２万８０００円だったが、見直し（追加補正）はいかほどか。
周知をしっかり行ってほしい。そうすることで、窓口対応や電話問合せの負担を軽減しながら、必要な人に事業を届けることができる。周知の充実を。
● 予防接種、がん検診、妊婦や乳児の健診の実施について変更点や、感染拡大を予防しながら実施する工夫についての考えは。
マスク、消毒剤の状況は。
今は感染拡大防止対策の優先を。（健診等は感染拡大を受けて見送りになっています。）
● 医師会との連携はどうなっているか
新潟市が３月に既に医師会と連携して、ドライブスルー方式のＰＣＲ検査を行っていたことに驚いている。県内では発熱してもＰＣＲ検査が受けられない状況を改善できないか。
● 人が集まるイベントや、交流、オリンピックのために組まれていた事業などは、今年度の実施を見送る事業を選別し、予算・人員を新型コロナウイルス対応に組むことが必要ではないか。
現在、市民提案事業や市民団体実施事業の募集をしてあるが、申請のために市民同士の接触が生まれる。今年度は実施を見送るなどして、人員についてもコロナ対策に集中を。
●これから豪雨期に向けての備えは
今の状態では、避難所の開設はできないのではないか。雨はもちろんのこと、マスクや消毒剤など備品もどうなるか分からない。避難所を開設できない場合を視野に入れて、消防団や自主防災組織と意見交換・情報共有を。
●全国的に閉店に追い込まれる事業者が増えていることが、民間サイト「退去ナビ」の新規登録件数が通常時３０～５０件/月であるのが、３月は１２０件へ増加していることからもうかがえる。感染症の収束が見通せないなか融資では厳しい。
（退去ナビ） https://taikyo-navi.com/
フェイスブックでは、農業・漁業・林業・鉱業・加工業などの生産者を支えるページが発足している。唐津からも参加し、完売を達成している生産者などがいらっしゃる。
https://www.facebook.com/groups/248092736319363/
クラウドファンディングで資金調達に踏み切る店舗もある。（唐津では少女まんが館が既に目標達成）
https://www.mdl-media.jp/crowdfunding-corona/
場合によっては、このピンチにより新しい顧客を獲得するというチャンスが生まれている。インターネットを使えるかどうかが、事業の生き残りに少なからず影響してくるのではないか。
公的な支援だけで、地域経済を支えることは困難だと考える。公的な支援と、事業者独自の対策の二本立てで、一次産業を含む地域事業者・労働者の生活を守っていかなければならない。「事業者独自の対策」ができるよう、情報提供とスキルのサポートを打ち出せないか。
学校給食がなくなり、納入業者の減収も心配である。行政においては、予定されていた業務もあるが感染症対策に尽力いただきたい。
このようなことを伝えてあります。
私としても、連携を広げ、事業者さんがピンチをチャンスにできるお手伝いを微力ながら始めています。
みんなで生き残りたい。それが願いです。
