望と某と紡と世界と

好きなものは SEKAI NO OWARI、Radwimps、宇宙兄弟、ちはやふる、深夜のダメ恋図鑑、BASARA、宮崎駿作品など

一歩ずつたゆみなく歩むこと

表題は2019年12月・・・27日だったでしょうか。唐津神社でひいたおみくじの最初の一文です。

 

当選してからの約2年10カ月間、欠かさず月末のお参りにいきました。

一カ月間、唐津が大きな災害に遭うことなく無事だったことへのお礼参りです。

昨年の12月のお参りに臨んだとき「本当に節目のときに来ればいい」と言われた気がしました。あの日のおみくじを、いつも持ち歩いてきました。

 

2018年の11月24日午前5時ごろ 一緒に暮らしていた犬を老衰にて看取りました。議会に入る前に、、、とでも言うように、議案書配布の直前に旅立っていきました。

それからの1年間、体調は人生史上 最悪だったといえます。

看取った日は文字が書けなくなり、年末年始を乗り切った2月3日には意識をなくして倒れ、3月議会の頃は突然 襲ってくる吐き気のための薬をお守りに持ち歩き、気温が上がってくると動悸がするようになり、夏にはなぜか自転車で転倒し脳震盪を感じながら会議へ行き、周りから「頼むから病院へ行って」と言われ、健診でも、脳神経外科循環器科で検査を受けるも目立った異常はみつからず、いつからか分からないほど便はいつも泥・くず状。寝つきは徐々に悪くなり、朝方4時くらいまで寝付けないことも。目覚めた瞬間から、体が泥のように重く、食べたいものも思いつかないまま「食べなければ」という義務感で食べる量は減っていく、、、、。

 

「もっと頑張らなければ」という焦りが増していきました。

 

その末に起きたのが、つり銭の取違いです。今も思いますが、普通だったら気付けます。

迷惑をかけてしまったのが申し訳なくて、今も予防策は続けています。

 

 

おみくじには、こう続きます。

「一歩ずつたゆみなく歩むこと

長い道のりに思えても それは夢を実現するための一番の近道となる

人生に真剣に向き合ってみよ

深き闇を知り 本物の輝きを手に入れるでしょう」

 

人生に 真剣に 向き合う

私がこの世界に入ったきっかけは何だったか。「志位さん、かっこいい」でした。

野党が共闘しなければという時に、自分の党の候補者を取り下げる決断をした党がありました。当時、たいして政治に詳しくない私でしたがとても驚きました。

 

その党が共闘に取り組む限り、その党を守ることは、日本の未来を守ることに繋がると思いました。

 

議会も入ってみると、誰にでもいい所を見つけられるものです。残念なのは、市井では良くない一面を取り上げて話されることが多いことでした。それは正論ですが、人間はその一面だけでできているのではありませんから、尊敬できる所もあると思いつつ その意見は相手が望むものではないことも察してしまいます。

 

加えて、肩書きが教えてくれたのは、私がとても人に恵まれて生きてきたことです。

肩書きと多様なハラスメントがセットでついてきました。社会はハラスメントで溢れています。それは、どんな職にあっても変えていきたい事柄です。

 

2か月後の選挙について、考え至った結論をお知らせします。

任期満了にて、議員職を終えます。

最悪の想定をしなければいけません。日本共産党議席を減らすだけでなく、共倒れになることです。

物事を決めるには、大きく二通りあるかと思います。

1つ、自分のシナリオ通りにいくよう外堀りを埋め、出来うる限りの力を行使すること。これは、権力がある場合に選べるものです。

1つ、変化する状況に応じて、最善と思われる選択を続けること。過信しないこと。

 

思いもよらない出来事はありましたが、私をちゃんと見てくれていた人はメディアに振り回されることはありませんでした。それだけが、頑張って良かったと思えることだったし、私を支えたことです。

 

4年間だけでしたが、唐津市としてヒバクシャ国際署名への参加を遂げました。学校での男女共通名簿は進んでいるし、人権講話の講師選定は改善されてきています。役所のエントリーシートの性別欄には、男・女に加えて第三の選択肢が追加されました。DV防止・相談窓口案内カードのトイレへの設置も少しずつ取り組まれていますし、安定ヨウ素剤の子ども・若者への配布方法は工夫され配布数がぐっと上がりました。原発事故を想定した対策では県内市町の他の議員さん達とできてきた連携は、これからも続くはずです。指定管理者の選定では、直近では半数が外部委員になりました。天徳の湯の突然の休館は、指定管理期間までは継続されることになりました。自衛隊への若者の個人情報提供は、漏洩防止・管理徹底が強化されました。本当はやめて欲しいのは今も変わりませんが、何も強化されないよりはいいはずです。その他、街灯・漏水・道路・ガードレールなど日常的な管理・補修なども繋いでこれました。

残された課題もありますが、市民の方や、時に他の議員さんとも一緒に考え、職員さんとの対話を続けてこられたのではないかと思います。

 

LGBTなどの人の人権については、来年、パートナーシップ制度など、より具体的な話を聞ける機会をつくります。

任期満了後も、市民の立場から社会に感謝を返していきたいと思っています。

 

4年間、関わってくださった皆さん、選挙の手伝いを申し出てくださった皆さん、本当にありがとうございます。2021年2月以降も、学ばせていただいたことを活かせるよう、自分なりに考えながら、一歩ずつたゆみなく歩んでいきます。

 

最後に。

健康に変えられるものはありません。去年の私のような症状が出るようなことがあれば、迷わず休養してください。一歩間違えば、命をおとします。説明の仕様がありませんが、経験して分かりました。この頃は、行政相談というより人生相談を承っていますが、吐き出すことで生きていける明日もあります。気持ちの整理と眠る・食べるがちゃんと出来れば、何とかなることはあるし、それが出来ない状態で頑張るべきではありません。

「少し止まること」も、「歩むこと」です。

不甲斐ない私でしたが、胸が痛むことがたくさんある4年間でした。それだけ、たくさんの人に関わらせていただいたことを大切にします。あなたが健やかでありますように。(願)

令和2年度佐賀県原子力防災訓練

11月7日(土曜日)、原子力防災訓練が行われました。

 

当日の私の動きは以下のとおりです

8:00 唐津市役所 災害対策本部

9:20 桃山天下市 駐車場(鎮西町⇒白石町への避難者集合場所)

10:20 第五中学校(和多田用尺地区⇒神埼市への避難者集合場所)

12:30 神埼市中央公民館

(時刻について、四捨五入 10分単位)

 

災害対策本部 8時の会議では、

・7時に九州電力から緊急災害の連絡

玄海原子力発電所 四号機において冷却材の漏洩が発生

・自然災害ではなく、単独事象

との設定が報告されました。

次に

・8時の時点で、住民からの電話問合せはパニック状態

・職員の参集は3割程度、避難対応等の職員は配置済み

・国が主導で避難することになるが、実施方針(案)について唐津市として承認するかの確認 ⇒ 県へ報告

・8時20分、九州電力への避難支援車両要請の合意 ⇒ 対策本部に参加の九電班が要請連絡

・最後の10分間で、原子力発電の技術者である対策監から、原子炉のつくりや熱量について説明

 

避難者の方では鎮西町では屋外にて乗車の指示を待たれていました。バスの運転手だけが全身を覆うことができる装備。バスは、感染症対策のため感染リスクがない人用に1台、感染リスクがある人(濃厚接触者、熱発者など)用に1台。

感染者は、自宅にてピックアップ(県が行う)となり、バスでの移動に感染者はいない想定です。

 

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9時に最初のアラーム(左) / アラームが続く(右)

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避難場所に用意された持ち運び型の表示


避難の経路を振り返ってみましょう。

画像に表示されている道順は自動的に出てくるものであり、避難計画の経路ではありません。

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出発から約30分おきのスクリーンショット

計画どおり10時40分の出発(左)

約1時間後、「しゃくなげの里」でトイレ休憩(右から2番目)

避難先の神埼市中央公民館へは、12時26分 到着

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入口の受付は「名前の確認」

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私は こちらの入り口から

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濃厚接触者は外階段を通り二階入口から個室へ

濃厚接触者への対応は、マスク、フェイスシールドを装着した職員が専任となるようです。バスも人手も、従来の想定より多く必要です。

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公民館ホール

① 女性用とされたテント

② 体調不良などの相談の窓口となる想定のテント

③ 前日から唐津市職員が現地入り。およそ40のテントを展開するのに6名で約1時間。テントは唐津市の備品。

④ 収納状態のテント。持ってもらったのは背の高い男性だが、身長154センチの私でも一度に4つほど運べそうな重

 

 

この訓練で得られたことは?

・通信の確認(行政機関間、発信側)

・避難経路の確認

・ほんの一部の市民ではあるが、避難所の確認

いづれも、大規模訓練でなくても確認できそうです。

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原子力防災のてびき」15ページ

 この訓練で得られなかったことは?

安定ヨウ素剤の緊急配布の経験

・スクリーニングの機材を使用する経験

・防護施設の設備作動の経験

 

revive-fukushima.com

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原子力防災のてびき」17ページ

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原子力防災のてびき」19ページ


引き続き、課題であることは?

・住民の情報取得状況

感染症と避難の両立

・避難元と避難先との連携

・複合災害への対応

・今回の訓練内容に入らなかった全て

 

原子力防災のてびき」より

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関連

www.sagatv.co.jp

news.yahoo.co.jp

news.yahoo.co.jp

www.city.karatsu.lg.jp


まとめ

原子力による発電を卒業するとしても、廃炉の問題が残っており技術者や労働者は今後長く必要とされます。

冷静に考えれば「避難が必要になる事態になれば対応は「ぶっつけ本番」状態になる」と見ていいのではないでしょうか。また、人だけ避難できたとしても、犬や猫、その他 人以外の動物たちへの対応はできていません。

まして、牛や馬は。地域の山車や曳山は。海や山の生き物は。

とても「共存共栄」とは言えないでしょう。原発を止めても訓練は必要です。それでも、原発を止めておく方がリスクは減るなら止めるべきでしょう。

佐賀県女性議員ネットワーク 神埼市役所にて研修

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神埼市議会 議場にて

10月26日 佐賀県女性議員ネットワークの研修が、新しくなった神埼市役所でおこなわれました。

 

佐賀県女性議員ネットワークとは

www.nishinippon.co.jp

現在の参加人数は31名

 

この日のプログラムは、神埼市の市議会議長と副市長から挨拶をいただいた後

・庁舎建設に対する思い 田中信博 神埼市副市長より

・新庁舎見学

佐賀県女性議員ネットワーク総会

・研修①閉会中の議会活動について

・研修②みんなの選挙の話

という感じです。

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右側が傍聴席 左側が議席

 

私は総会からの参加でしたが、田中副市長のお話も良かったそうです。

聞きたかったな・・・😢

 

開催地となった神埼市議会では、常任委員会の日程(閉会中を含む)、議会報告会など議会全体の年間スケジュールが示されました。

 

佐賀市の議員さんからは、視察受け入れ時に配布されている「佐賀市議会のあらまし」を見せていただきました。本議場での会議録だけでなく、平成21年から委員会の会議録もHPで公開されているそうです。

唐津市議会は、各委員会の日程が重なっているため、他の委員会の傍聴に入るのが困難ですが、他の自治体では全議員が全ての委員会を自ら見聞きできるよう日程をずらしての開催も珍しくありません。実際に傍聴に行きましたが、傍聴者があることを前提とした広さや座席であるため唐津のような「(狭いのに、さらに狭くしてすいませんという)申し訳なさ」がありません。開催中のドアも開け放ってあり開放的でした。

基山町嬉野市では、毎月1回の全員協議会を開催することになっています。内容や進め方については、傍聴してみたいという関心がわきました。

 

関心と同時に、感心したのは基山町議会が行っている「中学生による子ども議会」です。「学校の先生たちへの負担は?」と誰もが懸案する質問がもちろん挙がりました。町議会でも、その点は配慮が必要ということで、先生方への説明は行いますが打ち合わせや準備は生徒会と議会が主になって進めたそうです。素敵な取組みですね。

 

その他、選挙のやり方については「公費が出る部分があるとしても、出来るだけ出費は抑えたい(誰もが挑戦しやすく、税金の支出も抑えられる)」「朝や夕方遅い時間、子どもがお昼寝してるような時間帯は、大きな音を出したくない(選挙カーや街頭活動)」など、共感する意見や実践例をみんなで共有しました。

 

令和2年度の当初予算において、唐津市 市長・市議会議員選挙費は9996万6000円が組まれています。

投票とは何か、この間 感じたことは「わたし、ここに居ます」という意思表示です。実際に、白紙や候補者名以外を記載して投票する人は唐津市でも3桁の数いらっしゃいます。

誰に投票したかを人に言う必要はなく、政治に対して「意思表示する意思がある」と示す機会でもあると考えています。

投票の結果は、地区別・年代別で出されており、ある地区は60、70代の方の投票率がゼロで、子にあたる30、40代の投票率もゼロであるなどが分かります。そうすると、政治家としてはまずは当選しなければいけない訳ですから、投票行動が活発な地区での活動が活発になるか、票を集める力が強い人とのパイプを強くするかということになります。

特に「票を集める力が強い人とのパイプを強くする」というのが、各地で同世代(30、40代)の人が言う「地域の催しに政治家がきても、区長さんや年配の人に挨拶するだけで自分たちは話すことがない」という距離感に繋がっていると推測されます。

 

女性が議員になることで、政治と有権者との距離感が縮まる効果もあるでしょう。幅広い年代の議員がいることも同じ効果が期待されます。

 

県内で女性の割合が最も多い自治体は大町町の37.5%(8人中3人)です。吉野ヶ里町上峰町玄海町、有田町が0%(令和2年10月16日時点)。次の唐津市議会議員の選挙は候補者が多数いらっしゃるようなので投票率が上がることを期待します。また、無所属で当選して、あとは長いものに巻かれる傾向があるようなので、無所属で立候補した方には、その姿勢を貫いて欲しいと思わずにいられません。

 

今回のテーマではありませんが、他の自治体も高齢化しているものの議会資料のタブレット化を進められています。タブレットに議案や委員会資料が入っていれば、街中でもすぐに該当箇所を出して話し合うことができます。字句の訂正があったとき、現在は冊子そのものを差し替えとなり紙も手間ももったいないと感じていますが、タブレットであればデータの差し替えで対応できます。

前年度との比較など、長時間の作業になる場合に画面よりも紙がいいとは思いますが、工夫しながら慣れていくでしょう。

紙ベースの資料を全てなくす訳ではなく、全ての資料を紙にしておく必要性が改めて問われます。

学校給食について考える機会を。署名を提出しました

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フォトAC まっきぃぃさん

10月23日、第一中学校と第五中学校も給食の実施を願う署名983筆を市長・教育長宛てに渡しました。

この二校は選択式弁当(任意で事前注文し、業者から配達される弁当。家庭負担の一食単価は270円です。他の中学校では、自校式または給食センターから配送。一食単価は280円~305円)

令和元年度の選択式弁当の注文数は、二校合わせて2,374食。児童数853名、職員数43名に対し、年間の延べ注文数が2,374食ですので、利用がかなり少ないことが分かります。

耳に入ってくることには、弁当を注文することが冷やかしに繋がる注目を集める事象になることがあるそうです。それが嫌で注文したがらない子もいるのだとか。

私も第一中学校の出身ですが、あの頃は選択式弁当もなく売店でパンを買っていました。個々にパンを買い求めると大変なことになるため、朝 クラスごとに注文をとりまとめ、売店に持っていきます。すると、売店の方が昼休みまでに仕分けてくださり、クラスから一人だけ受け取りに行きます。希望するパンが足りなくて、代替えの菓子パンになるのは日常茶飯事でした。

お弁当の子と、売店のパンの子が入り混じる訳ですが、そのことによる冷やかしは、、、私の周りではなかった気がします。パンよりも弁当の方が家庭ごとに違いが出るのが嫌だった記憶はあります。食べられるだけでも有難いのですが、食べる場所を選べず人目を避けるのが難しい学校では、家庭の状況を反映する「弁当」は思春期にはキツイものがあります。

 

給食に関して、あまりいい思い出がなく、高校まで「みんなの中で食べる事」はストレスでした。

小学校は給食でしたが、周りより食べるのが遅く、食べ残しをしないために黙って食べていたら男子から「ナガサワ」というあだ名をつけられました。ちびまる子ちゃんに出てくるキャラクターですね。今でこそキャラ立ちしていますが、当時は「暗いやつ」の代名詞でした。それから中学を卒業するまで、一部の男子から「ナガサワ」と呼ばれ続けます。

高校進学を機に、通学ながら唐津を離れましたがお昼ご飯を抜くことが増えました。食べないときは、食べる人たちの中にいると気を遣わせてしまうため(同級生から、教室に居るなら食べろ、食べないなら居るなと言われました)ふらっと姿を消すようになりました。

学校ではそうでしたが、16歳から始めていたバイト先では、みんなで食べる時はたいてい楽しく過ごせました。「食べるのがストレス」になるのは、環境や周囲の人によるものだと分かりました。

結論としては、給食があって良かったと思っています。給食のおかげでキュウリを食べられるようになりましたし、外食などすることはなかったので「家のご飯」以外の料理を知る数少ない機会でした。

 

弁当派の方は、給食にするなんてけしからんとお考えでしょう。給食があっても弁当を持たせている人もいますし、弁当か給食かという「選択肢があること」が大切だと思います。

 

提出された署名は「唐津の義務教育を考える会」として、現役の保護者さんが出来る範囲でと取り組まれているもので、署名提出は二度目です。

要望されているのは、

① 全小中学校を給食にすること

⇒ 市内には小中学校51校(七山や離島は小中学校)があります。

  給食センターは、東部学校給食センター(小学校11校、中学校9校)、肥前学校給食センター(小学校6校、中学校2校)、鎮西学校給食センター(小学校3校)、呼子学校給食センター(小学校2校、中学校1校)があり、合計で約11,000食を提供しています。

東部給食センター以外は、昭和53年、平成8年、平成4年に供用開始しており、これら3センターの食数を全て賄うよう計画されているのが「西部給食センター」です。

西部給食センターは令和5年度の供用開始が見込まれていて、一中、五中へも配食できる能力が整います。

 

② 給食の受け渡しの負担に対し、人員面の配慮を

⇒ 特に大規模校で不安材料になっています。学校によって対応が違いますが、図書室、保健室、事務室、4限目の授業がない先生などが受け取りに集まって来られます。その間、各特別教室は無人となり施錠されます。この要求については、普段からの人員体制に強化が必要なのだという事は教育委員会事務局も認識しているようです。

 

③ 自校式(学校に給食室がある)の存続も考えてほしい

⇒ 現在、自校式で給食を提供しているのは小学校11校(東唐津、外町、長松、西唐津、高島、鬼塚、湊、成和、馬渡、加唐、小川)、中学校6校(鏡、西唐津、湊、馬渡、加唐、小川)です。離島の学校には配食できないため給食室が残りますが、その他はセンターに集約が見込まれています。

自校式の給食には、地元食材が利用しやすい、万一の異物混入時に迅速に提供を止められる(大規模なセンター方式になるほど連絡の時間が必要になる。例えば、東部給食センターでは20校と連絡をとり合わなければいけない)、災害時にも調理場として使えるなどのメリットがあります。アレルギー対応の食数もセンターより少ないため安全面でプラスです。

一方で、財政、人員面の課題では、給食室の構造がHACCPでないといけないことで、従来よりも広い面積が必要かつ建設費用が膨らむこと、調理員の確保があります。

www.mhlw.go.jp

食育を考えるなら自校式がいいが、例え財政面が何とかなっても面積と人員は変わらず課題だということです。大規模校での自校式給食は現実的に困難です。

では、児童数が減って給食室の面積を広げられるならば壁が一つなくなりそうです。代わりに、別の壁が現れます。「あの学校は自校式なのに、うちは違う」という声です。

自校式給食を「特色」として残す選択はあってもよいのではないでしょうか。現在、小中ともに自校式なのは離島を除けば、湊小・中学校、西唐津小・中学校です。どちらも、今後 人口が減っていく地域であり、湊地区においては1クラスの生徒数がほとんどの学年で10人台です。市内西側は、農業・漁業・畜産業すべてが盛んな地域ですし、自校式給食を特色として打ち出してもいいではないかと思います。

現在、市内東側、鏡・浜玉に人口が移動しているのは子ども達の食育・教育のためというより、大人側の選択によるものです。田畑が宅地化されることで、災害対策、道路の維持管理、上下水道の管理への投資が必要になります。ずっと人が住んできた地域よりも地域コミュニティの繋がりが弱ければ、その分、今後 長きに渡る市民サービスエリアの拡大・行政が担うことの煩雑化が生じる可能性もあります。

離島で不登校の子に対応できるのも唐津市内における学校の特色です。人口が減っていく地域に、自校式給食という特色、選択肢が残されていてもよいのではないかと思います。現在でも、給食の有無が引っ越し先の検討要素になることはあるようです。

例え自校式給食を残すとしても、客観的な判断基準が必要です。既に給食室がある学校で、将来的に小中の一本化や統合が見込まれるなどですが、必ずしも湊や西唐津がそうだという訳ではありません。従来の給食室とは全く別物の構造になるなら「既に給食室がある」は不要かもしれません。

いづれにしても、行政としては、現在は全く検討されていません。

 

令和5年度に供用開始目標の西部給食センターの予算総額は約40億円。5,000~6,000食の配食になるでしょうか。

 

給食費の無償化についても、改めて市長に確認しました。一中・五中をきちんと給食にしてから着手したいということでした。

1人一台のタブレット端末の導入に係る通信費・端末更新、エアコンによる電気代の増加など、教育環境を整えるための財政状況が変わる時期でもあり、新型コロナウイルスへの対応で国家財政も加速度的に借金を積み増しました。

市全体での事業をみて、何を残し・守っていくか、個々に考えつつ、他者の意見を聞きつつ追及し、何らかの変化は避けられない時代だと思います。

その中で、教育に関することは守っていくべきことだと思っています。

今回は会の方が、日中 動きにくいということで受け渡しを託されました。給食に反対される方たちも折々に意思表示をされています。こうして意見を交換する機会を待っているのではなく、つくっていくことで「教育の環境について、これだけの市民の関心がある。自分たちの仕事をみられている」と伝わります。

会の方、賛同されたみなさん、ありがとうございます。

 

2020年8月7日 伊賀タウン情報ユー

自校方式の中学給食を 要望書と署名1253筆提出 名張の市民団体 | 【伊賀タウン情報 YOU】

 

2019年11月25日 農民新聞

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安全でより豊かな学校給食を

 

佐賀県市町行政講演会 水戸岡 鋭治氏

第23回 佐賀県市町行政講演会が10月23日に行われました。

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佐賀県市町行政講演会


講師の水戸岡氏は、JR九州をはじめ公共性の高い仕事を手掛けられており、その業界では有名な方とは思いつつ、案内紙面の列車の写真を見ながら正直にいうとあまり期待していなかったのですが、、、(大変 申し訳ありません) 

ja.wikipedia.org

お話を聞いてみると面白かったです。

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水戸岡鋭治氏 講演

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水戸岡鋭治氏 講演

「12 手話ができること。義務教育の中で、世界共通の手話を教えること。」とありますが、現在「世界共通の手話」表現はないそうです。発音による言語は世界に数多くありますが、手話言語が世界共通になったらコミュニケーションがより人に優しくなるのではないか、取り残される人が少なくなるのではないかという発想です。

手話を獲得すれば、スクーバダイビングでは、海の中でも手話で陸地と変わらず会話されていました。騒がしい場所で声を張り上げる必要もなくなります。とはいえ、私もこれから覚えなければならない中の一人です。

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水戸岡鋭治氏 講演

「思う(想う)」と「考える」は別物。考えることが必要なのだというのは、あらゆるシーンに当てはまります。大学生や経営者など、もっとオープンに公聴の機会があれば良かったと思いましたが「行政講演会」というからには、そうはいかないのでしょうか。

感染症対策のため、私たちも人数制限された中での開催でしたが、いいお話を聞かせていただき、運営にあたられた方々、講師の水戸岡氏に感謝です。

ここにもあった原発コスト 自治体予算に組み込まれた安全神話復旧への道

9月25日から10月13日まで、令和元年度 決算特別委員会が行われました。

 

最終日 13日に、1議案(事業)について認定しがたい旨の反対討論を行いました。

内容は以下です。

 

『総務費の原子力発電広報・調査等交付金事業費について

 

本事業は、経済産業省 資源エネルギー庁の所管で、全国15の県で実施されているものです。自治体の他、公益社団法人 茨城原子力協議会が行う 原子力科学館展示物のリニューアルにも使用されております。

 

佐賀県では、県および玄海町唐津市だけが事業費を交付されており、平成30年度では事業費の65%、令和元年度では41%が旅費となっています。原子力発電所で甚大な事故が起きた場合、大規模な避難に巻き込まれるのは、また 健康の不安を抱えるのは、県内他市町でも同じであり、この事業の成果が広く公開された場で「報告会」等がないことや、ほとんど人知れず行われていることに対しては「唐津市は自分さえよければいいのか」という、周辺地域の住民の声もあります。

この事業と、実施状況は、唐津市民の名誉を損ねかねないものです。

 

福島第一原発の事故では、物的、身体的、精神的に多大な苦しみを受け、自死された方もあり、先祖代々守ってきた土地や家に自由に出入りすることも出来ない方や、家族や家庭がバラバラになった方、生業を奪われた方などが、今も「原発事故による被害を、きちんと被害だと認めるべきだ」と闘われています。

その現実を脇に置き、本事業の成果及び評価においては「現在でも原子力に対して不安を感じている市民も多いため、引き続き当交付金による事業を実施することにより原子力放射線に係る基礎知識の普及と理解促進を図る。」とくくられました。

研修事業においては、日本原子力文化財団に契約金を支払って受講されていますが、当該財団の理事長は 電気事業連合会の副会長、東京電力の副社長を歴任されています。研修先についても、住民の不信感を生ずるものです。

 

また、市民を対象に行われた、青森県 日本原燃への見学は「広報事業」となっています。「広報」とは「PR」のことで、一般的に、企業や組織などが公衆と良好な関係を構築してゆく活動のことです。

唐津市民のために働く、唐津市職員が、原子力発電のPR事業ようなことをさせられることは、容認しがたいことです。

県と共に原子力災害時の避難受け入れ先との調整のみならず、自然災害への対応や、自主防災組織の普及・育成など、限られた人員と時間を割いて強化すべき取組みがあることを述べて、討論とします。』

 

原子力発電広報・調査等交付金事業費とは

www.enecho.meti.go.jp

 

営農型農業や小規模水力、色々な形の熱の直接利用についても、手厚く住民への普及を図っていただけないものでしょうか。

原子力発電に未来があるとは思えません。

唐津市 令和元年度決算特別委員会

令和元年度の決算に関する議案質疑が10月2日、5日、6日の3日間 議場にて行われました。

議場での質疑は、会派の人数が多い順(会派が同じ場合は、会派内で調整)で、項目は事前通告となっています。

 

決算質疑では、

青木 茂 議員(1期目)、江里 孝男 議員、原 雄一郎 議員、大西 康之 議員、吉村 慎一郎 議員、古藤 宏治 議員、山下 壽次 議員、宮崎 卓 議員、楢﨑 三千夫 議員、白水 敬一 議員、中川 幸次 議員、宮本 悦子 議員、酒井 幸盛 議員、浦田 関夫 議員、そして私の15名(議長を除く議員数は28名)が質疑に立ちました。

 

項目は以下のとおりです。

気になる事業があれば、唐津市議会の議事録へのリンクを貼っておきますので、キーワードで検索すると関連する記録がピックアップされます。発言の反映には、少々 時間を要しますがご了承ください。

メインメニューページ

  • 議事録内の検索と、唐津市ホームページ内の「サイト内検索」は別になっています。

 

【歳入】

土地建物等売払収入 39,347,379円

多機能端末機設置等負担金 231,380円

地域イベント事業助成金 800,000円

【歳出】

財政全般について

一般管理事務費 122,413,085円

七山市民センター事務室改修費 26,752,656円

ホームページ管理費 4,211,220円

賦課徴収事務費 203,271,694円

総合計画策定費 3,641,400円

ふるさと寄附金推進費 1,714,449,242円

新エネルギー導入推進費 6,680,140円

地域エネルギー創出事業費 48,637,039円

出会い創出事業費 3,492,540円

女・男(ひと・ひと)輝き事業費 3,265,022円

友好姉妹都市交流費 4,181,944円

国際交流推進事業費 956,408円

離島振興基金事業費 16,097,853円

ふるさと集落活性化事業費 18,862,668円

がんばる地域応援補助金 15,389,000円

市民協働のまちづくり交付金 75,494,000円

中小企業振興資金貸付事業事務補助金 648,000円

生活困窮者自立支援事業費 25,683,973円

障害福祉サービス費 2,871,911,889円

児童発達支援事業費 5,808,865円

運転免許証自主返納者支援事業費 4,396,430円

子ども・子育て支援事業費 31,577,000円

保育所等整備事業補助金 531,754,000円

子どもの医療費助成費 352,403,965円

放課後児童健全育成事業等対策費 435,698,997円

離島保育所運営事業補助金 7,168,177円

保育人材確保事業費 12,332,000円

扶助費 2,935,565,393円

健康マイレージ事業費 32,097,031円

予防接種費 322,281,420円

唐津市うみ・やま・かわ環境調和のまちづくり事業費 7,310,955円

明日の農業者支援事業費 6,600,000円

人・農地プラン推進事業費 22,933,956円

中山間地域等直接支払事業費 356,270,257円

猪等駆除事業費 23,382,766円

営農再開・草勢樹勢回復等被害対策事業補助金 683,014円

ASF(アフリカ豚コレラ)侵入防止緊急支援事業補助金 1,066,000円

地域農業水利施設ストックマネジメント事業費 13,588,000円

棚田地域保全活動支援事業費 3,712,938円

多面的機能支払交付金 314,331,826円

農業基盤整備促進事業費 20,650,319円

  (繰越明許分 118,506,280円)

  (翌年度繰越明許分 81,136,000円)

農業用用排水(基幹水利)施設管理事業費 299,760,750円

  (翌年度繰越明許分 13,937,000円)

  (翌年度事故繰越分 2,897,532円)

森林病害虫等防除事業費 9,243,301円

造林事業補助金 4,365,177円

高性能林業機械整備事業補助金 10,570,000円

林道維持管理費 17,732,678円

林道改良舗装事業費 2,846,800円

  (繰越明許分 43,333,780円)

  (翌年度繰越明許分 31,394,000円)

佐賀玄海漁業協同組合合併支援費 7,752,899円

明日の漁業者支援事業費 8,321,000円

唐津水産業活性化支援事業費 71,669,125円

漁港管理費 13,948,956円

相賀漁港改修事業費 40,082,900円

高島漁港改修事業費 10,193,240円

松島漁港改修事業費 35,400,000円

浜崎漁港海岸浸食対策事業費 96,175,201円

賑わいのまちづくり推進事業費 2,302,160円

地域のがんばる商店街等支援事業費 4,000,000円

唐津ブランド推進事業費 13,308,709円

唐津焼産業振興事業費 3,855,980円

企業誘致推進費 3,271,736円

企業立地促進補助金 55,993,487円

唐津コスメ海外展開促進事業費 54,880,428円

プレミアム付商品券発行事業費 49,268,800円

  (翌年度繰越明許分 114,231,000円)

プレミアム付商品券発行事務費 40,035,841円

  (繰越明許分 9,359,358円)

  (翌年度繰越明許分 55,211,000円)

観光市場開拓事業費 8,490,949円

唐津観光大使事業費 311,965円

観光地経営推進費 18,953,000円

海水浴場管理費 13,215,435円

海水浴場景観保全事業費 7,251,655円

観光文化施設管理費 227,106,774円

旧大島邸管理運営費 15,249,683円

道路維持改良費 361,572,186円

橋りょう長寿命化事業費 182,225,043円

浜崎駅南口周辺地域雨水対策調査費 13,256,100円

景観まちづくり推進費 103,080円

唐津城石垣再築整備Ⅱ期(2工区)事業費(継続費初年度分) 94,105,033円

  (翌年度継続費逓次繰越分 21,137,967円)

老朽危険空き家等除却推進事業費 500,000円

火災予防対策費 1,320,505円

消防団員出動費 37,142,760円

被服購入費 10,299,020円

全国消防操法大会出場費 2,770,928円

防災情報ネットワーク整備費 11,715,000円

消防分署建設費 635,058,193円

ドローン整備事業費 2,231,520円

奨学基金繰出金 3,182,324円

フッ素応用むし歯予防事業費 1,985,659円

「いきいき学ぶからつっ子」育成事業費 10,216,750円

竹木場公民館移転改築事業費 9,647,200円

近代図書館図書購入費 17,189,439円

近代図書館運営費 52,391,488円

相知図書館図書購入費 1,602,950円

各種競技大会等出場奨励費 4,268,000円

プロスポーツ交流事業費 928,800円

国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会事務費 371,358円

体育施設整備費 115,587,462円

東部学校給食センター整備事業費 39,897,961円

農業用施設災害復旧費 903,248,000円

  (元年度、繰越明許、翌年度繰越明許分、翌年度事故繰越分)

公共土木災害復旧費 622,629,000円

  (元年度、繰越明許分、翌年度繰越明許分)

国民健康保険特別会計

  (収入済額 157億6001万7128円、支出済額 152億1631万5531円)

後期高齢者医療特別会計

  (収入済額 16億592万3050円、支出済額 16億320万5050円)

介護保険特別会計

  (収入済額 134億2628万8792円、支出済額 132億1645万3837円)

モーターボート競争事業会計

  (令和元年度 収益および利益 606億3826万4325円

         費用および損失 565億5272万8162円)

水道事業会計

  (令和元年度 収益および利益 32億3863万390円

         費用および損失 25億7304万685円)

 

最後に

当初予算で予定していた財産の売却が進まない、残業時間は減らない、若い人が辞めていくなど、行政サービスの質を向上・維持、将来まで安定した財政運営を行うにあたり、内部を改革するための外部人材が必要ではないかという感想を抱いています。

 

また、以前、一般質問にて「計画的なまちづくりをしなければ、住民の災害も財政負担も防げない」という懸念を表明させていただいた「農地の宅地化」ですが、現地視察で新設途中の雨水調整池を見にいきました。全体事業費 2億463万7000円。能力は、50mm/hの雨量が7時間。

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雨水調整池 事業費

すでに宅地となっている地域での住宅解体・リフォームと、田んぼの担い手育成・多様な事業展開にこの費用を投資すれば、地域の自立力の強化と持続可能な行財政計画にも繋がるのではないかと思いますが、既に民家がある以上は浸水対策として認めざるをえません。

都市計画と、宅地化の規制がなければ、知らずに災害リスクがあり、行財政にも負担の大きい地域を居住地に選んでしまいます。行政がしっかりしなければいけない点です。他の議員からも、同じような指摘が挙がっています。

 

今日(10/9)まで分科会が行われており、週明け12日(月)10時から、本議場での各分科会長の報告。

13日(火)10時から、本議場で決算特別委員長から報告の後、賛否を表明する討論と賛否を問い、終結します。